使い捨て品の特許侵害は?

難易度:■■□

使い捨て品、例えば使い捨てカメラ

使い捨て品で問題になるのが、一旦使い切った物に手を加えて再度使えるようにした場合、その使い捨て品の特許権を侵害するかどうか。

通常、特許権者が特許権Aの範囲に属する商品を販売した場合、購入者がその商品を転売しても、特許権Aの侵害にはなりません。

そこで問題となるのが使い捨て品消耗品の類。

その物の修理にあたれば、手を加えてから売っても、侵害にはならず

その物の再生産にあたれば、手を加えてから売ったら、侵害になります

修理再生産かは、元々売られているものの構造や手の加え方によるところが大きいと思うので、リサイクル品が一概にOKとかNGとかいうことにはならないです。

過去にあった裁判は、使い捨てカメラに関して→平成8年(ワ)第16782号

使用済みの使い捨てカメラにフィルムを入れて売ることが問題に。

このときは、権利者(=使い捨てカメラの元々のメーカー)の勝訴。

そして、今注目されているのは、プリンタのインクカートリッジ

使用済みのカートリッジにインクを詰めて売ることが問題に。

第一審は、元々のメーカーの敗訴。

でも、現在、控訴審(第二審)です。

既に結審しており2006年1月31日に判決とのこと。

—以前に

レーザープリンタのリサイクルカートリッジを使って、トナーが噴いてプリンタ内が黒粉まみれになったことがあります。販売店のひとが掃除しに来てくれましたけど、あんな微粉末が機械の中に入ったら機械の寿命が縮まるような気がします。

そんなことがあったので、個人的には、こういったリサイクル品にお徳感がありません・・・

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弁理士 青木 修 @ オーブ国際特許事務所
1999年に弁理士登録して以来、東京にて電気情報系の国内・海外特許業務に従事。
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